HIDヘッドライトは、純正ハロゲンに比べ格段に明るいだけでなく、消費電力減少や
長寿命といった多くのメリットをもっています。
愛車をHID化する際に知っておきたい明るさや色味の知識、自分にあったHIDを選ぶためのポイントをご紹介します。
ライトはそれぞれ照射範囲の役割分担が違います。
・ロービーム:車体前方約10〜40mの範囲
・ハイビーム:車体前方約30〜100mの範囲
・フォグランプ:車体前方約1〜10mの範囲
走行時に最も重要で使用頻度の高い部分はロービームです。
とりあえず明るくしたいという事でしたら、ますはロービームのHID化をおすすめします。
フォグランプは霧や雨天時など視界が悪い時の為に装備されているものですが、
左右への広がりがあり、市街地では歩行者の早期発見など、危険予知に効果を発揮します。
フォグのHID化は実用性を向上させるだけでなく、夜のドライブのアクセントになり、
ファッション性演出のポイントでもあります。
HIDキットでよく目にする 6000k や 12000k という表記。
この「k」は「ケルビン」と読み、色温度つまりカラーバリエーションのことを指します。
数値が低いほど赤味が増し、高くなれば青味が増して光量は落ちていきます。
最も明るいのは4000K前後、太陽光の白色は5000K~6000Kにあたります。
ケルビン数は車検にも大きく影響し、規定で6000kまでと決まっています。
どれがいいか分からない!という方は6000kを選べば間違いがないでしょう。
車検対応色で、ハロゲンとの差別化も図れるクリアなホワイトは、実用とお洒落を兼ね備えた定番カラーです。
雨や霧でも遠くまで届くイエローは視認性が高く、フォグランプにおすすめ。
クールにドレスアップするなら青みのある色がおすすめです。
HIDの明るさは消費電力によって変わります。
HIDバラストには35Wと55Wの2種類があり、一般的に搭載されているHIDは35Wバラストです。
より明るさを追求するならば55Wバラストがおすすめです。
ただでさえ明るいHIDが爆光と化し、真っ暗な山道も昼間のような明るさに変わります。
ただし55Wは35Wに比べ消費電力が高い分、バッテリーへの負担も大きくなります。
また光が強い分熱量も上がるため、熱の影響や車輌配線の仕様により容量不足の症状が出る場合もあります。
35Wは暗いというイメージを持たれる方もいますが、そんなことはありません。
HIDの35Wはハロゲンの55Wと比較しても3~5倍の明るさがあるのです。
ハロゲンからの乗り換えなら35Wで十分な光量UPを実感できるでしょう。
より明るく目立たせたい、爆光志向なら55Wをおすすめします。
スフィアバラスト、クラシックバラストの2タイプをご用意しています。
スフィアバラスト:スフィアライトHIDの完成形ともいえる人気モデル。 クラシックバラストに比べ変換効率がよくロスが少ないため、より明るく発光します。 熱量リスク・安定性共に優れ、点灯から安定までの時間が極めて短いのも大きな特長です。
クラシックバラスト:コストパフォーマンスに優れたエントリーモデル。長年にわたり愛され改良を重ねてきた製品は安定性も抜群。 HIDのよさを手頃な価格で実感いただけます。
ここまでの説明はいかがだったでしょうか。
もうケルビン数とバラストのタイプは決まりましたか?
ケルビン数とバラストタイプが決まったら、後は現車に付いているバルブの規格形状を調べるだけになります。
調べるのは大変そうだな~と思った方!
車検証があれば簡単に調べることができます。ご自身の愛車の年式と形式が頭にインプットされている方は車検証をお手元に用意する必要もありません。早速、適合表を見ましょう!